· 

糸紡ぎ-チャルカ-

 

【モノづくりを楽しもう】

本日は私たちが使っている、チャルカのご紹介です。糸をつむぐ道具です!

 

こちらは、オープンチャルカと呼ばれる道具です。チャルカは通常箱に入った形状ですが、こちらは箱がなくむき出しになっています。バイオリンのような形で部屋に置くだけでもオシャレ!

 

チャルカの木の風合いがなんとも言えず味わいがあり、造形美があって、和室にも洋室にも似合うと思います。

 

使い方は、手前のハンドルを回すことで先端の針が回り綿から糸をつむぐことができます。綿は、回転させて捻りを加えることで糸に変わっていくのです。

 

つむげるようになるまで、ひたすら練習するしかありませんでした(^_^;)

 

捻りの力が綿に伝わっていくということを理解できるまで、かなりの時間を要しました。

 

スポーツと同じように、感覚で覚えるしかない道具です。

 

採れたての綿
採れたての綿

 

採れたての自家製綿花の種を取って、ほぐして、棒状にしてそれをチャルカにかけます(とても手間がかかります)。

 

手つむぎコットン糸。綛(かせ)とよばれる状態。
手つむぎコットン糸。綛(かせ)とよばれる状態。

 

チャルカによって綿が糸に変わります(ざっくりな説明)。

糸はつむいだ人の性格や技量で千差万別なものになります。でも、誰がつむいでも手つむぎの味わいと柔らかさは格別です。

チャルカはインドの道具です。ガンジーが使った道具としても有名です。

 

ガンジーは自分たちで糸をつむいで布を作る大切さを訴えていました。当時のインドはイギリスの支配下で、【自分たちの日用品を自分たちでつくる】ことの必要性に迫られていたのだと思います。

 

コロナウイルスで大変な今だからこそ、糸をつむぐということは何か大切なことを見直すきっかけになるかもしれません。