綿花を育てる -和綿-

 

【コットンを育ててみよう】

 

こんにちは!これから、こちらのブログでコットンの栽培について書いていこうと思います。

 

本日は「コットンの種類」についてです。この記事にある写真はすべて私たちが栽培した綿花です。

 

 

コットン (綿花) にはいくつかの種類があります。私達日本人にとっては、大きく【和綿】と【洋綿】に分けられます。

 

●和綿 (わめん)

日本で代々受け継がれてきた綿花です。現在ほとんど流通はしておらず、個人レベルで栽培がされているのが現状です。日本の気候では、洋綿と比べてとても育てやすいです。

 

●洋綿 (洋綿)

和綿以外を指す言葉です。実際にはアメリカ、メキシコ、インド、エジプトなど複数の国でいろんな種類が栽培されています。

 

 

和綿の特徴は、繊維が短くしっとりとした質感を持っていることです。和綿は元々は大陸から伝わったものですが、高温多湿の日本の国に適応した種が長い年月をかけて残されたのでしょう。

 

フワッとしていて、吸水性や通気性に優れていると思います。日本人に最も合ったコットンです。衣服を始め布団などさまざまなものに使われていました。

 

ただ、繊維が短く機械でつむぐことが出来ないという理由から、現代では生産はほとんどされていません。

 

和綿を糸にするためには、手つむぎかガラ紡を使うしかありません。その糸は均一ではなく太さや強度にムラがあります。機械による大量生産が重視された近代にそぐわず、表舞台から姿を消すこととなりました。

 

 

和綿は、ハンドメイドが好きな方にとっては素晴らしい素材とも言えます。手つむぎの糸は柔らかく、それからつくられる布は個性的でとても趣きがあります。

 

私達はここ数年間和綿を栽培して自家用の布に加工してきました。綿を布にするには本当に手間がかかりますが、とても貴重な体験だと思います。(手間がかかりすぎるので、現時点では作品として販売はほとんどしていません。)

 

自然を大切にしようとか、モノを大切に使おうとか。言葉で何千回何万回と言われるよりも、一回でも綿花を布にすることを体験するほうがその意味を心から実感できるような気がします。

 

以上、本日は和綿について書きました!綿花の栽培、わくわくが詰まっています!